AuxiaのAnalyst Agent:AIの意思決定に「なぜ」を加える進化

Ravi Desu7月 9, 20255

本日、長い時間をかけて準備してきた大きなアップデートを皆さんにご紹介できることを、とても嬉しく思います。私たちの「Analyst Agent」(分析エージェント)が、ついに新しく生まれ変わりました。これにより、マーケティングチームが施策の効果を分析する方法が大きく変わります。

たとえば、「最も成果が出ている顧客層にはどんな特徴があるのか?」「特定の流入チャネルから来たユーザーに最も響いたメールのパターンはどれか?」といった問いへの回答を、データサイエンスチームに依頼し、何日も待った経験はないでしょうか?私たちはその課題を解決するためにAnalyst Agentを開発し、今回のアップデートでさらにスピーディーかつ賢く、そしてパワフルになりました。

質問すればすぐに「理由」がわかる

新しくなったAnalyst Agentでは、専門知識がなくても、施策の成果が出た「理由」がすぐに分かります。たとえば、こんなふうに自然な言葉で質問するだけです:

  • 「先週改善したオンボーディングメールに最も反応したのはどの層?」

  • 「アプリ内のアップセル施策は、高所得層に対して効果があった?」

  • 「成果が高かったクリエイティブにはどんな傾向がある?逆に悪かったのは?」

私たちのDecision Agent(意思決定エージェント)は毎日、何億回もの意思決定を行っています。最適なアクションやコンテンツ、インセンティブ、配信タイミングなどを選んでいるのです。そして今回、Analyst Agentによって「なぜその選択がうまくいったのか」まで明らかになります。

「ブラックボックス」からの脱却

AIは確かにルールベースの仕組みよりも高い成果を出すことができますが、背景にあるロジックが見えにくく、チームは結果を“勘”で解釈するしかない——これがいわゆる“ブラックボックス問題”です。今回のアップデートで、その壁を打ち破ります。

今回のアップデートで実現した3つの進化

1. アイデアのスピードで動ける
これまで数週間かかっていた分析作業が、チャットベースのインターフェースで即座に完了します。つまり、実験・学習・成果創出のスピードが格段にアップします。

2. 専門知識がなくても使える
マーケターの思考に沿って設計されているため、技術的なスキルは不要。顧客層、地域、コンテンツのバリエーションなど、知りたいことを自然に聞くだけで、重要な示唆が引き出されます。

3. エンタープライズレベルの安心感
既存のデータと安全に接続でき、プライバシー・パフォーマンス・コンプライアンスの基準もクリア。データの共有はされず、企業の知見は常に保護されます。

インサイトが積み重なり、企業の「知」になる

Analyst Agentは従来のBIツールとは違い、単なるデータの可視化ではなく、より深いキャンペーンレベルの示唆を引き出す設計になっています。

Auxia独自のトリートメントフレームワークと意思決定データと連携しているため、「誰に」「いつ」「どんな施策を行い」「どんな結果が出たか」をリアルタイムに把握できます。しかも、手動の設定は一切不要。自動で効果測定や比較分析を行い、即時に明確な示唆を提示します。

さらに使えば使うほど、社内に知見が蓄積されていきます。過去の質問、分析、結果が一元的に記録され、パターンを学習。やがては、まだ質問していないことまで先回りして提案してくれるようになります。

つまり、成長インテリジェンスは「蓄積しながら進化」するのです。

賢い意思決定のパートナーとして

Analyst Agentは、ただの質問ツールではありません。思考を共にする“パートナー”です。

  • 実行可能な分析を提案してくれる

  • 問いの意図を深掘りする追加質問をしてくれる

  • あなたの仮説や回答に応じてリアルタイムに対応を変える

キャンペーン戦略を検証したいときも、成果の急上昇に理由を見出したいときも、このエージェントが「本当の問い」を一緒に探し出してくれます。

今後の展開について

アップグレードされたAnalyst Agentは、現在一部の顧客に提供を開始しており、この夏の間に順次拡大していきます。すでにAI Decision Agentをご利用いただいている方には、きっとその連携の効果を実感していただけるはずです。まだAuxiaをお使いでない方も、今が最適なタイミングです。

デモをご希望の方は、こちらのフォームからぜひお申し込みください。